岐阜県関市――。「世界三大刃物の産地」として知られ、清流・長良川や板取川が流れる美しい自然と、名古屋から車で約1時間という利便性を兼ね備えたこの街に、今、多くの方が熱い視線を注いでいます。
私たち各務建設（KAKAMU）は、この関市の地で昭和元年（1926年）に創業し、まもなく100周年を迎える地域密着の工務店です。長年、地元の木を使い、地元の職人と共に、関市の気候風土に合った家づくりを続けてきました。
近年、県外からの移住のご相談や、ご実家のリノベーションに関するお問い合わせが増えています。その中で、お客様から最も多くいただく質問の一つが「お金」のことです。
「リフォームしたいけれど、予算が心配」 「関市に移住すると、何か支援があるの？」 「空き家バンクの物件はお得なの？」
実は、関市は移住・定住促進に向けて、非常に手厚い補助金・助成金制度を用意しています。2025年度（令和7年度）も、多くの制度が継続・拡充されました。しかし、役所のホームページ情報は多岐にわたり、専門用語も多く、「自分たちが使えるのかどうかわからない」と諦めてしまう方も少なくありません。
そこで今回は、地元の建築のプロである私たちが、関市の主要な補助金制度をリサーチし、分かりやすくまとめました。単なる制度紹介だけでなく、「どう組み合わせれば一番お得か」「申請のタイミングはいつか」「各務建設ならどのような活用提案ができるか」まで、踏み込んで解説します。
これから関市での暮らしを検討されている方にとって、この記事が「理想の住まい」への第一歩となることを願っています。
1. 関市の補助金制度、ここが凄い！全体像を把握しよう
関市の住宅関連補助金は、大きく分けて以下の4つのカテゴリーで構成されています。まずは、ご自身の状況がどこに当てはまるかを確認してみましょう。
さらに、これらの制度に加えて、住宅ローン「フラット35」の金利引き下げや、国が実施する「子育てエコホーム支援事業（省エネ住宅への補助）」などを組み合わせることで、メリットを最大化できます。
2. 【A. 住む】住まいる＊せき応援券
（せきpay）とフラット35の最強コンボ
これから関市に家を持つすべての方（新築・中古問わず）に関係するのが、この「住まいる＊せき応援券」です。
制度の詳細：現金ではなく「地域通貨」で生活支援
関市内にご自身が居住するための住宅を取得（登記）した場合、関市の電子商品券「せきpay」などが交付されます。
基本額: 20万円分
【重要】若者加算: 申請者または配偶者が40歳未満の場合、さらに ＋20万円分
【重要】子供加算: 同居する18歳未満の子供1人につき ＋5万円分
＜シミュレーション：30代夫婦＋子供2人の場合＞
基本額：20万円
若者加算：20万円
子供加算：10万円（5万円×2人） 合計：50万円分 の支援となります！
引っ越し直後は、カーテン、照明器具、家具家電の購入など、何かと物入りです。「せきpay」は市内の多くの加盟店で利用できるため、実質的に現金を給付されるのと同等の生活支援効果があります。
見逃せないメリット：住宅ローン金利が下がる！
この応援券の対象者は、住宅金融支援機構の【フラット35】地域連携型を利用することができます。 これにより、当初10年間の借入金利が 年0.25%引き下げ られます。
たかが0.25%と思うなかれ。3,000万円を35年ローンで借りた場合、この金利差は総返済額で数十万円〜百万円近くの差を生む可能性があります（借入条件による）。 「一時的な商品券」＋「長期的な金利メリット」。このダブルの恩恵を受けられるのが、関市の強みです。
3. 【B. 直す】空き家情報バンクリフォーム補助金で「自分らしい」住まいへ
中古住宅を購入してリノベーションしたい方にとって、非常に使い勝手の良い制度です。
制度の概要
関市の「空き家情報バンク」に登録されている物件を購入（または賃借）し、居住のためにリフォームを行う場合、対象経費の2分の1（上限20万円）が補助されます。
対象となる工事:
- 台所、浴室、便所、洗面所の改修
- 給排水、電気、ガス設備の改修（オール電化含む）
- 部屋の間仕切りの変更、壁の改修
- 屋根、外壁の改修
- 増築など
20万円をどう活かす？ プロのおすすめ活用術
リフォーム総額から見れば、20万円は一部かもしれません。しかし、この予算を「暮らしの質を高めるワンポイント」に充てるのが賢い使い方です。
活用案①：
寒さ対策（断熱リノベ） 古い家は「寒い」のが最大の悩み。補助金を使って、リビングの窓に「内窓（インナーサッシ）」を取り付けたり、床下に断熱材を入れたりする費用に充てましょう。各務建設では、古民家の趣を残しつつ、最新の断熱技術（外張り断熱など）で快適な室温を実現する施工を得意としています。
活用案②：
子育て仕様へ（間取り変更） 「子供部屋 間仕切リフォーム工事（関市）」の施工事例でもご紹介していますが、広い部屋を仕切って子供部屋を作ったり、和室を洋室化して子供が遊びやすくしたりする工事にも使えます。
【注意点】
・「空き家バンク」登録物件限定: 一般の不動産サイトに載っている物件すべてが対象ではありません。
・契約・転入のタイミング: 売買契約から1年以内、または転入から1年以内になどの期限があります。
各務建設は不動産取引の免許も持っているため、土地・物件探しからリフォームの設計・施工までワンストップで対応可能です。
4. 【C. 移住】東京圏からの移住支援金
もしあなたが現在、東京23区にお住まい、または通勤されているなら、最大100万円の支援金を受け取れるチャンスがあります。
制度の概要
世帯での移住: 100万円（＋18歳未満の子供1人につき加算あり）
単身での移住: 60万円
受給のハードルとクリア方法
金額が大きい分、条件は厳格です。特に「仕事」に関する要件（就業、テレワーク、起業など）を満たす必要があります。 近年増えているのが「テレワーク移住」での申請です。「今の会社の仕事を、関市でテレワークで行う」という形であれば、転職の必要がなく、移住のハードルが下がります。
各務建設では、テレワーク移住を検討されるお客様のために、「ワークスペースのある家づくり」を積極的に提案しています。
- Web会議で背景が気にならない個室の書斎
- 通信配線を考慮した設計
- 仕事の合間にリラックスできる、無垢材の床やウッドデッキ
「仕事は東京、暮らしは関市」。そんな新しいライフスタイルを、家づくりの面からサポートします。
5. 【D. 片付ける】空き家の解体・家財処分
「気に入った土地に古家が建っている」「実家を相続したが、荷物がそのままで...」 そんな場合に使える補助金です。
- 空家等解体費補助: 昭和56年以前（旧耐震基準）の空き家などを解体する場合、費用の1/2（上限20万円）を補助。
- 空き家家財処分費補助: 空き家に残された家具や家電などの処分費用の1/2（上限10万円）を補助。
特に「家財処分」は、空き家購入時の大きな心理的ハードルとなる「前の住人の荷物」を片付けるための強力な支援です。売主様との交渉材料としても使えます。
※タイムリミット：実質「1月末」まで！
６.申請前に知っておきたい3つのポイント
・工事や契約の前に申請を！
申請前に工事を始めると、補助対象外になることがあります。
・予算や募集期間に注意！
各制度は年度ごと・先着順のため、早めの確認が大切です。
・条件をよくチェック！
築年数・使用状況・転入要件など、制度ごとに違います。
7. 各務建設だからできる「補助金×健康住宅」の提案
ここまで様々な補助金をご紹介しましたが、最も大切なことは「補助金をもらうこと」ではなく、「補助金を使って、どんな暮らしを実現するか」です。
私たち各務建設は、「0宣言の家」を掲げています。 これは、住む人の健康を第一に考え、長持ちしない建材や、体に悪い影響を与える可能性のある建材（合板、集成材、ビニールクロスなど）を排除するという宣言です。
補助金で浮いた数十万円の予算があれば、例えば...
- 床を合板フローリングから、足触りの良い「無垢材」にアップグレードする。
- 壁紙をビニールクロスから、調湿効果のある「漆喰（しっくい）」に変更する。
- キッチンに、世界に一つだけの造作家具を取り入れる。
そんな「暮らしの質」を上げる投資が可能になります。 関市の豊かな自然環境に移住するのなら、家の中の空気も、森の中にいるように澄んだものにしませんか？
創業約100年の経験と技術、そして最新の補助金知識を掛け合わせ、あなたの「理想の田舎暮らし」を、土地探しから完成後のメンテナンスまで、私たちが全力でサポートします。
【無料相談会実施中】 「自分はどの補助金が使えるの？」 「まずは土地を探したい」 どんな些細なことでも構いません。まずは一度、各務建設にご相談ください。
🔗 関連リンク
関市公式サイト
https://www.city.seki.lg.jp/0000019361.html
関市公式｜関市空き家物件情報
https://www.sekikurashi.com/house
関市公式｜空き家情報バンクリフォーム補助金
https://www.city.seki.lg.jp/0000017103.html
関市公式｜空き家対策補助金
https://www.city.seki.lg.jp/0000019564.html
関市公式｜住まいる＊せき応援券
https://www.city.seki.lg.jp/0000019361.html
