1.シロアリが空から降ってくる?
一般的に、シロアリ対策とは、地中にいるシロアリから土台や柱を守るためのものです。
しかし今は違います。アメリカカンザイシロアリという名を聞いたことがあるでしょうか。輸入した材料や家具と一緒に紛れ込んで、瞬く間に日本全国に広がりました。
特徴は、大きく2つ。従来の「湿気を好む」というものではなく、その名の通り、「乾材」を好むこと。もう一つが羽蟻なので「空からやってくること」。建築基準法で定められた「地面から1メートル」という防蟻処理が役に立たない時代になりました。
2.こわ~い農薬「ネオニコチノイド」って知ってる?
それは、最近、多く使われている農薬系殺虫剤の一種です。
たばこの有害成分ニコチンに似ているので、ネオニコチノイド(新しいニコチン物質)という名前がついています。
みつばちを含む昆虫類、生態系だけでなく、子供の健康や発達を脅かす可能性があります。
ネオニコチノイド系農薬・殺虫剤の人体の影響の恐れ
ネオニコチノイドは、神経毒性・浸透性・残効性を特徴とします。
〈影響を及ぼす3つのポイント〉
残留性が高い
汚染された食品の内部に浸透し、洗い落とすことはできません。
日本の残留基準の緩さ
農薬としての法規制は1日摂取許容量など規定がありますが、欧米に比べると日本はかなり緩いという事実。汚染された食品の組み合わせによっては1日の摂取許容量を超える可能性も否めません。
神経伝達物質を狂わす
昆虫の中枢神経に働きかけ、神経の異常興奮や麻痺、死に至らせるとせれるネオニコチノイド系農薬。その標的となる重要な神経伝達物質アセチルコリン受容体は私たち人間にとっても重要な神経伝達物質です。
脅かされる生態系!?~世界中で起きたミツバチの減少と大量死の謎を解くカギ~
世界中でミツバチの大量死や数の減少が報告されています。この現象は、蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)、CCDと呼ばれています。現在、アメリカ、カナダ、中南米、インド、中国、日本などにも広がっています。
この現象の原因として、
・地球温暖化による病害虫の増加
・森林伐採による生息地や蜜源花の減少
・人間に家畜化されたこと
こうした原因のなかで最も直接的な原因とみられているのがネオニコチノイド系農薬です。
ヨーロッパ諸国で対策が見られるネオニコチノイド系農薬は、ミツバチだけでなく、その水溶性と残効性で土壌や河川を汚染し、そこに生息する多様な生物にも深刻な影響を与えます。
森林面積が7割を占める日本では、「松枯れ」の原因とされる害虫を駆除する名目で、森林への農薬散布が30年以上も続けられています。こうした農薬散布により、セミや野鳥が姿を消し、生態系に影響が及ぶことが報告されました。それだけでなく、子供たちが吐き気、頭痛などの体調不良を訴えるという衝撃の報告もありました。
ネオニコチノイド系農薬は、昆虫や人の神経伝達物質を狂わせます。
特に胎児・小児では、低用量でもさまざまな影響があるということが確認されています。
昆虫を死に至らせる濃度で、人が死に至ることはありませんが、無害ということではないのです。そして現在でも、床下にはネオニコチノイド系防蟻処理剤が大量に散布されています。
3.ホウ酸
0宣言の家では、外部に面ししている構造体すべてにホウ酸を散布します。
ホウ酸処理〈防蟻〉
世界で実証!有害物質を一切含まない「ホウ酸」。躯体全体をすっぽりと包み、ホウ酸処理をします。
ホウ酸塩とは
私たちの身の回りのあらゆるところに存在し、植物にとって必須微量元素でありことから、人間や野菜や果物を食べることで日常的に摂取しています。さらに身近な所では、目薬やソフトコンタクトレンズの保存液に使われいます。腎臓を持たないあらゆる生物な場合には、過剰摂取することで細胞レベルでエネルギーが代謝できなくなり、餓死することが分かっています。代謝という生命の基本プロセスに作用するので、シロアリが抵抗力を獲得することもありません。また、素早く木材に浸透し害虫や菌による劣化から守り、揮発しないので効果が持続し、空気も汚さないためシックハウスの心配がありません。
シロアリ大国ハワイでは・・・
ハワイの木造住宅はすべての構造体に「ホウ酸処理」
被害の深刻であったアメリカ・ハワイ州。州条例で木造住宅の木部全てに防蟻処理を義務づけています。
今や木造住宅のほぼ100%をホウ酸で処理しており、現在、問題は解決しています。